厚生労働省が新指針
新物質追加は15年ぶり
新たに指針値が設定されるのは、水性塗料の溶剤に使われている「テキサノール」や、接着剤や塗料に含まれる「2-エチル-1-ヘキサノール」など。テキサノールは、既に指針値のあるフタル酸エステル類の代わりに広く使われている。2-エチル-1-ヘキサノールはオフィスなどのビニール製の床材から放散され、問題になることが多いとされる。同時に、キシレン、エチルベンゼンなど4物質については、既に定めている指針値を改定し、規制を強化する。
13物質の指針値が設定されて以降、建築業界などは使用を控え、これらの化学物質が指針値を超え検出されることは少なくなった。一方で、代替として使われているテキサノールなどがシックハウス問題を引き起こすケースが報告され、規制が必要と判断された。
キシレンやエチルベンゼンなどの規制強化は、過去10年あまりに蓄積された新たな調査データに、現在の指針値より低い値を妥当とする研究報告があるため実施する。キシレンの濃度は従来の4分の1、エチルベンゼンは66分の1に引き下げられる。指針値は、それ自体に法的強制力はないものの、業界が自主規制する際の根拠になったり、文部科学省が教室の環境衛生を定めた「基準値」として使用されたりするなど一定の効果を上げている。
住宅の建材や家財道具から放散される化学物質(揮発性有機化合物)が主な原因で、のどや鼻の不調、頭痛、アレルギーの悪化などさまざまな症状を生じる病気。住宅の高気密化により1990年代後半から顕著になった。学校やオフィスでも発生する。
2000年前後に社会問題化したシックハウスが沈静化したのは、原因物質の指針値設定や建築基準法の改正により、ホルムアルデヒドやトルエンの使用制限が進んだことが大きい。
だが、シックハウスの問題はその後もなくならず、北海道の小学校(07年)や大阪大学(08年)で、児童・学生らが体調不良を起こした事例があったほか、一般住宅の新改築時に起きた健康被害などで関係機関にはその後も相談が寄せられている。これは規制に効果がなかったのではなく、原因の多くが指針値のない化学物質に移ったためとみられる。こうしたことから厚労省の「シックハウス問題に関する検討会」は12年、8年ぶりに再開され、新たな指針値の検討に入った。
結論に5年もかかったが、「新たに問題が発生すれば指針値を設定し、注視していく」という姿勢を見せたことは評価できる。検討会は毎回、業界関係者らで傍聴席がほぼ満席となり、関心の高さをうかがわせた。新指針値は、業界に一定の影響力を及ぼすだろう。
一方で「ある化学物質を規制すれば、別の化学物質が使われて新たなシックハウスを起こす」という「いたちごっこ」に陥るとの指摘もある。専門家の間では、リスクを下げるには化学物質の「総量規制」が欠かせないという声は強い。今後は、室内空気に含まれる化学物質の総量(TVOC)を測定し、指針値を示すなど踏み込んだ検討が必要だ。
こちらではシックハウスについてと当社の考え方を書かせいただきます。 どうぞご参考になさってください。 シックハウスとは、住居内の化学物質のみならずダニやホコリなど原因がハウス内にある状態を言います。シックハウス症候群とは家の中に有る有害化学物質やホコリ等その他の原因物質を長期に渡り微量に曝されたり、一度に大量に体内に取り込んでしまった為に通常では問題の無いごく微量の原因物質に対しても強いアレルギー症状が出てしまう事を言います。シックハウス症候群と化学物質過敏症を同じ意味で捉える方がいらっしゃいますがこれは全く別物になります。
化学物質過敏症について
どんな病気?
シックスクールやシックビルディングは、その室内の空気が建材や塗料などに使用されている接着剤や防腐剤などから放散される有害VOC(揮発性有機化合物)に汚染されている状態を指します。
VOCは現在までに約900種類が確認されています。そのうち複合化学物質過敏症に関係する有害VOCは300種類程度と考えられています。規制は進んでいるのですが毎年300種類以上もの新しい有害化学物質が世に出され規制された物質の代替品となり規制が追い付かないのが現状です。また今、問題とされている環境ホルモンの一部もその中に含まれています。 現在症状が出ていなくても時間の経過とともに人体や人類に悪影響を与えているのです。
シックハウス (シックビルディング対策の先進地アメリカでは)
日本国内の主なシックハウス対策はF☆☆☆☆(以下F4)と 24時間換気と言ったところでしょうか。F4は良く使われている有害化学物質であるホルムアルデヒドの室内環境指針値を100ナノグラム/m3=0.08ppmです。住宅メーカーの営業担当者は「F4をクリアしているから大丈夫です」と簡単に言います。しかしこの値は人の目や鼻への刺激を基準として策定されたものです。近年、ホルムアルデヒドの人に対する発がん性が確認されました。発がん性がある有害化学物質として安全な基準を策定すると100ナノグラム/m3・0.08ppmに比べて何倍も厳しい数値となります。実際に発がん性があるものとして基準を策定しているカリフォルニア州の基準は 16.5ナノグラム/m3となっており日本の6倍ほど厳しい数値になっています。2011年6月10日にアメリカの健康社会福祉省が業界団体からの強い圧力に負けずホルムアルデヒドとスチレンを発がん性物質リストに追加しました。2011年から2017年の間日本では何をしていたのでしょうか? 自分の家族の健康と安全は国が保証してくれるものではなく自分で守る心構えが必要になります。特に日本の場合業界団体や族議員の圧力に負け国民の健康がないがしろにされる傾向があります。 せっかく作った規制値にも抜け道の一文が忍ばせてあり骨抜きになっているケースが後を絶ちまん。私達は環境化学物質を食べ物や飲み物よりも呼吸や皮膚から体内に取り込んでいます、村上周三・東京大学教授によれば環境化学物質の83%を肺(空気)から取り込み、食品は7%、飲料は8%に過ぎないと言う事です。食べ物飲み物を一生懸命気を付けてもその効果は限定的です。
【商品案内】
市販では100g18.9L用が税込み定価20,020円のところを数量限定 100g+6g 20L用に増量して税込み、送料無料で 17,072円にて販売しております。是非ご比較の上ご検討下さい。
ウッドロングエコのご購入はこちらから
ナノクリアスの御購入はこちらから。